ビジ法2級にリベンジ合格しました!


2025年10月28日、わたくし鯉次郎は第58回ビジネス実務法務検定2級(ビジ法2級)に合格しました。
同年6月の第57回には落ちてしまったのですが、リベンジを果たすことができました。
いや〜、そこそこ大変でした。
本記事では、鯉次郎の視点で、ビジ法2級の攻略ポイントを語っていきます。
ビジ法2級とは
ビジネス実務法務検定2級(ビジ法2級)の特徴は、ざっくり以下の通りです。
- 東京商工会議所が主催
 - 会社法・民法・著作権・独禁法など、ビジネスに関わる法律を学べる検定
 - 企業のリスク回避などに役立つ
 
法律ゆうんは弱いもんの味方やない、知っとるもんの味方するんや。
マンガ「ミナミの帝王」より、萬田銀次郎のセリフ
法律を知ることで、自分を助けることも可能でしょう。
ビジ法2級 試験概要
- CBTもしくはIBT方式
つまり紙ではなくパソコンで受験する形式 - 全問選択形式、最大8択
記述はありません。 - 問題数;40問
3点問題20問、2点問題20問の構成。
3級の50問より10問少ないです。 - 合格点;100点満点中70点
絶対評価の試験です。 - 試験時間;90分
簿記とかと違って、時間には比較的余裕ありました(個人の感想) 
合格するメリットは?
- 3級の基礎知識に加えて、より実務的で、弁護士などと連携できる能力を証明できる。
 - 法知識のある人材として、企業から評価される。
資格手当の出る企業もあるらしいです(ネット情報) - 履歴書に書ける。
「ビジネス法務エキスパート」の称号を名刺に記載できる。 - 宅建、行政書士、中小企業診断士などの難関資格と知識が重複し、足掛かりとして使える(特に民法)。
 
人気の簿記やFPに比べると、受験生人口が少ない印象があります。
けれどもビジ法は、法律にかかわる人にとってはそこそこ価値を示せているようです。
【参考サイト】ビジネス実務法務検定は意味ない?そういわれる理由と実際の活用シーンについて解説
【動画版もあり】ビジ法3級の合格体験記はこちら!
2024年11月に、ビジ法3級に合格しております。
「まずは基礎から」とお考えの方は、3級からご検討ください。
ビジネス実務法務検定3級に1ヶ月ちょいで合格!ポンコツなオッサンの攻略法
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【難化?】ビジネス実務法務検定3級に1ヶ月ちょいで合格!ポンコツなオッサンの攻略法
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撃沈の苦い思い出

合格よりおよそ4ヶ月前の、2025年6月23日にビジ法2級を初めて受験しましたが、63点で不合格でした。
不合格が決まった瞬間、「時間よ受験前に巻き戻してくれ」って思いましたね。
あのやるせない感情は、なんとも形容しがたいです。
YouTubeに恨み節を垂れ流し、ストレス発散しました。
不合格の原因①インプット不足
不合格の原因を、あれこれ分析してみることにしました。
一つ目は、「インプット不足」。
読書が苦手な鯉次郎は、テキストでのインプットをサボり、問題演習から取り掛かったんですよね。
「間違えながら覚えていったら効率いいだろう」と。
これはミスでした。
読み込みが苦手なら、資格スクールの動画講義を初めから受け、
しっかりインプットした方が良かったよな、
と今では思います。
不合格の原因②公式問題集に頼りすぎた(試験範囲が想定外に広かった)
不合格の原因、2つ目は「公式問題集に頼りすぎた」。
1回目受験のとき、問題演習は「公式問題集」1本に絞りました。
10周こなしました。
付録の模擬試験3回分、満点とれるまでに仕上げました。
それでも、落ちました。
これは結果的にミスでした。
本番では、公式問題集の範囲を逸脱した問題が、体感上2〜3割くらいありました。
つまり、公式問題集1冊では、本試験のカバーはしきれなかったのです。
もう1冊くらい、やらんとアカンかったか…
効率性重視のはずが、再受験のハメに。
かえって高くつきましたね。
不合格の原因③問題ガチャはずれ
不合格の原因、3つ目は「問題ガチャはずれ」。
ビジ法2級・3級試験は、CBTもしくはIBT方式。
(想像ですが)問題のデータベースがあって、
その中からコンピュータでランダムに選択された問題を解く、というスタイルです。
実際出される問題に対し、自分が勉強して身につけた知識で対応できればいいのですが、
運悪く「ガチャはずれ」が起こってしまったケースはあるんじゃないかと思います。
対策としては、自分の法知識を広げて深めてパワーアップする。
できることはこれくらいかなと思います。
他人は変えられないですが、自分は変えられるのです。
鯉次郎がビジ法2級合格に要した期間・勉強時間・難易度
ビジ法2級合格にかかった期間
8ヶ月かかりました。
4ヶ月勉強して、1回目は不合格。
また4ヶ月勉強して、2回目で合格です。
ビジ法合格までのトータル勉強時間
トータル180時間勉強しました。
80時間勉強して、1回目不合格。
さらに100時間勉強して、2回目で合格。
足すと180時間です(動画講義視聴50時間を含む)。
要領は良くない方なので、ムダはあったと思います。
難易度
※個人の見解です。
星5つを、鯉次郎の限界値とします。
★★★★☆
(難しい)
- 法律用語そのものが、難しく感じた。
 - 会社法の細かいところが、覚えにくかった。
(例)監査委員会と監査等委員会は異なる。 - 試験範囲が広すぎて、対策が取りにくかった。
 - 公式問題集の周回だけでは太刀打ち出来なかったことに、心が折れかけた。
 - 合格点は70点と、FP2級3級の60点に比べると厳しい感あり。
 
ビジ法2級で鯉次郎が使った教材
【やるなら完璧に!】公式問題集
まずは公式問題集をやり込みました。
10周こなし、付録の模擬試験も常時満点とれるまでやり込みました。
本試験では不合格だったのですが、ある程度まで点は伸ばせるので、この1冊はまずは完璧に仕上げておきたいところ。
良かった点

- 模試が3回分あって実践的。
本番の出題形式をシミュレーションできる。 - 問題そのものは難しめに作ってあり、解答力が鍛えられる。
 - これをやれば、ある程度の点は取れる。
 - アプリソフトが使え、タブレットでも問題演習ができる。
 
ビミョーだった点
- 出題範囲をカバーしきれていない。
体感カバー率は7〜8割。
逆に言うと、本番の問題では公式問題集を逸脱してくる。 - 付録の模試で満点を連発したのに落ちた!って、どういうことやねん!という鯉次郎個人の恨み節。
 
私にとっては、これ1冊では足りませんでした。
公式問題集は、やるなら「完璧に仕上げる」くらいの力が合格には必要です。
【テキスト代わり】合格革命
公式問題集の口コミがビミョーだったので、評判が比較的良い「合格革命」をテキスト代わりにしました。
良かった点
- 試験に必要な知識が、体系的に記載されている。
 - 練習問題で、知識の確認ができる。
 
ビミョーだった点
- ポンコツの鯉次郎には情報過多で、読んでも頭に入らない時があった。
読みやすい部類の本だとは思うが、それでも辛かった。 
私は本の読み込みが本当に苦手。
この合格革命は、問題を間違えた時に「辞書」のような使い方をして、
理解の助けにしました。
オンスク 動画講義と問題アプリ
リベンジの際に導入。
鯉次郎は、本の読み込みが苦手。
簿記3級・2級合格の時は、ふくしままさゆき先生のYouTube動画に頼りました。
そんなこともあり、たどりついたのが「オンスク」。
自分の勉強スタイルにジャストフィットし、大幅に力を伸ばすことができました。
オンスク 動画講義
ビジ法2級初挑戦時、インプット不足の反省から、今一度動画でインプットし直すことに決めました。
毎日コツコツと、タブレットで視聴。
晩飯どきに2本、寝る前に1本。
本当にコツコツ少しづつですが、本番までに2周半することができました。
オンスク アプリ演習

鯉次郎の通勤スタイルは、バスと電車で片道1時間。
この環境を利用し、アプリ勉強しました。
初級・中級・上級に分かれていて、合計571問。
1セットあたり、初級10問・中級と上級は5問に設定しました。
昼飯時に1セット、帰りの電車で2セット、バスで1セット。
これもコツコツで、本番までに3周できました。
自分の正答率を見ることができ、苦手問題が一目瞭然。
後でご紹介しますが「苦手ノート作り」につなげることができました。
オンスクはサブスク形式で、月々払いと半年・9ヶ月・1年一括払いがあります。
注意点
サブスク形式なので、ヤメ時がポイントとなります。
受かればそこで終了でいいのですが、受からないと「また次まで」ダラダラ契約することになり、かえって割高に。
鯉次郎はそれがイヤなので、
「次は絶対受かるぞ!」
という気持ちは持っていました。
【過去問のクセがわかる】精選問題集
リベンジの際に導入。
良かった点
- 過去問がうまい具合にピックアップされており、ビジ法2級の独特のクセをつかむことができた。
 - 公式問題集に加え、さらなる高得点を狙いたい人にはオススメ
 
ビミョーな点
- 公式問題集に加えて2冊こなすのは、労力的に正直厳しい。
しかし2冊こなして、ようやく実際に出題される範囲の9割くらいカバーできてるかな、というのが現実。 
【本番の雰囲気づかみに】TAC模試
リベンジの際に導入。
良かった点
- 本番のシミュレーションの助けになった。
 - 「だいたいこれぐらいの難しさだよね」という感じがつかめた。
生半可な対策では受からない、という現実を教えてくれました。 
ビミョーな点
- 模試に出た問題が、本番で出るとは限らない。
 - 4,400円の出費の是非。高い?安い?
 
鯉次郎的には、総合的な評価として
模試はやって良かった
と思います。
ビジ法2級・攻略のポイント
攻略のポイント;ここは抑えたい!
公式問題集の問題は、まず完璧に仕上げたい!
そこを抑えたうえで、更なる難問に対処する感じで。
「範囲逸脱・激ムズ問題」では減点を覚悟の上で臨もう
公式問題集はもちろんのこと、精選問題集やTAC模試などあらゆる媒体で見たことのないような難問が、体感上1〜2割くらい出てきました。
そんな難問は確実に存在する、減点をくらってしまうということを覚悟してください。
ヤバい問題を想定した上で、事前に難問も数をこなし、本番に臨むつもりでいると、あとあと心理的にラクになります。
無傷では帰れない!
鯉次郎はそんな心境で臨みました。
【メモ欄活用】ミス防止に!ビジ法の解答テクニック
当試験では、筆記用具を使いません。
メモ用紙もありません。
その代わり、画面には「メモ欄」があります。
その「メモ欄」の活用法を、鯉次郎は試験解きながら思いついたので、ご紹介します。
例題は、法律で作るのが難しかったので、日本史でテキトーにつくりました〜
【正誤組み合わせ問題】マルには「m」を、バツには「b」を入れる


(メモ)
mbmm
(◯×◯◯、つまり③を選択すればよい)
記述を読んで、マルだと判断したら「m」を、バツだと判断したら「b」を入力します。
こうすることで、8択問題でも混同しにくくなるかなと思います。
ビジ法2級で鯉次郎が習得した、新たな勉強法
さて、精選問題集やオンスクで問題演習していく中で、「何度やっても間違える、覚えられない」という壁にぶつかりました。
その解決方法として、「苦手ポイントを紙に書き出す」つまり「苦手ノート作り」という勉強法にたどり着きました。
苦手ノート作り
- 苦手な問題の、解説部分を要約して紙にまとめる。
 - いわゆる「板書」とはちがい、自分から頭を使って能動的に書いていくイメージ。
 - 何枚も溜まったら、バインダーにとじて持ち運べるようにする。
あとはこのノートを眺めるだけでも、正解までのプロセスを脳内でブラッシュアップできる。 

【ゆき先生】勉強法の勉強も、時には必要
この勉強法の導入に関し、ヒントとなった動画は「ゆき先生」のYouTubeです。
時には、自分の勉強法の見直しも大切ですね。
特に独学だと、いつの間にかやり方がズレていたりしますし。
まとめ&受験生の皆様へエール!
- ビジネス実務法務検定2級は、仕事に関わる法律が学べてキャリアアップにもつながる。
 - 鯉次郎は公式問題集1冊で臨むも、撃沈。
試験範囲はさらに広く、予想外であった。 - 精選問題集とオンスクを導入して再挑戦。
リベンジに成功! - 公式問題集は完璧に仕上げた上で、難問も想定しておくことで、合格に近づくことができた。
 - 勉強法の見直しも、時には必要。
 
ビジ法2級受験生の皆様の、合格をお祈りして
エールを送らせていただきます!
「コツコツは、きっと実る!」
理不尽さのある試験ですが、前を向いてやっていきましょう。
資格について、ほかの記事はこちら!
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ポンコツなオッサンの資格奮闘記(簿記、FPなど)
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