「月額1,000円以下、スマホ代が劇的に安くなる!」
そんなうたい文句に惹かれて格安SIMに乗り換えたはずが──
「遅い」「繋がらない」「サポートが不安」……結局、元に戻した人が続出しています。
Xや価格.com、その他サイトで「格安SIMやめた」という投稿を見つけました。
例えば:
- 価格.com モバイルSDカード掲示板では、「通信速度が遅すぎてイライラ」「画面が固まって使えない」といった不満が数多く見られます (価格.com)。
- Xでも「格安SIM やめた」や「#格安SIM やめた」で投稿を検索すると、通信品質やサポート面への不満が散見されます。
「格安SIM やめた」と検索する人は、すでに契約している格安SIMに不満を抱えているか、これから格安SIMに乗り換えるか迷っている段階で「後悔しないか?」という不安を抱いています。
この記事では、なぜ人々は格安SIMを手放したのか?やめた後にどこへ乗り換えているのか?
そして「格安SIMに向いていない人」の共通点まで、徹底的に掘り下げていきます。
「これから格安SIMを契約しようか迷っている」
「使ってるけど、最近ちょっと不満…」
そんなあなたにこそ、読んでほしい内容です。
口コミの参考リンク(一部掲載)
格安SIM、なぜやめたくなる?|よくある後悔・不満点とは
通信速度の遅さに我慢できなかった
多くの人が格安SIMに不満を持つ最大の理由は「通信速度の遅さ」です。特に平日昼12時前後や、夕方〜夜にかけての時間帯は、著しく速度が落ちることがあります。
これにより以下のようなストレスが溜まります:
- SNSやニュースの読み込みが遅い
- 動画が途中で止まる
- Zoomなどのビデオ通話が不安定
これは、格安SIMが大手キャリアの回線を間借りしている仕組みのため、回線の優先度が低くなるからです。
通話品質に不満があった
格安SIMはプレフィックス方式※【MEMO参照】の通話を使うこともあり、通話品質が3G並み。
4G、5Gに慣れている人にとってはやや不満があるかもしれません。
ただ、「気にするレベルではない」という声もあります。
【MEMO】
プレフィックス方式とは、電話発信時に相手の電話番号に特定の番号を付ける仕組みです。
ユーザーは中継事業者を経由して電話をかけます。
中継事業者が回線を大口で契約してユーザーに提供することで、通話料が安く済むメリットがあります。
【参考記事】mineoの通話品質は悪くない!通話機能の詳細から分かる噂の真相を解説
【参考知恵袋】プレフィックス電話って、少し通話品質、悪くないですか?
サポートが薄くて不安だった
格安SIMは価格を抑えている分、サポート体制が簡素です。
電話がつながらない、メールの返信が遅い、チャットも自動対応のみ、ということもあります。
困ったときにすぐに相談できないというのは、スマホに不慣れな人にとって大きな不安要素です。
キャリアメールが使えなかった
格安SIMではキャリアメール(@docomo.ne.jpなど)が使えない場合があります。
「今まで慣れ親しんでいたメールアドレスが使えなくなったのは嫌だ」、という人は一定数いそうです。
【参考口コミ】キャリアメールが使えなくて結構不便です。(マイネ王)
ただ、鯉次郎はキャリアメールはなくても5年は支障なく暮らせています。
キャリアメールについての記事も書いておりますので、ご参考にどうぞ。
【参考記事】キャリアメールなしで本当に生活できる?【結論:ほとんどの人にとって問題なし】
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キャリアメールなしで本当に生活できる?【結論:ほとんどの人にとって問題なし】
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LINE年齢認証が使えなかった
格安SIMではLINEの年齢認証ができない場合もあります。
これによりID検索が使えず、友達追加が面倒になることも。
特に中高生の子どもに持たせるスマホでは、親としてもLINE機能が制限されるのは困りものです。
LINEの年齢認証、ID検索ができない時の代替手段について書いております。
よろしければご一読ください。
【参考記事】格安SIMでLINEのID検索はできない?条件・制限・代替手段を解説!
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格安SIMでLINEのID検索はできない?条件・制限・代替手段を解説!
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「格安SIM」ハマりがちな落とし穴4選
格安SIMは、月額料金が大手キャリアの半額以下になることもあり、「とにかく安くスマホを使いたい」という人に人気です。
しかし、実際に使ってみて「思っていたのと違う」と感じ、結局大手キャリアに戻りたくなるケースも十分ありえます。
ここでは、格安SIMでよく直面する“落とし穴”を、4つ解説します。
かけ放題・留守電などオプションの違い
格安SIMは通話料金が「30秒ごとに22円」などの従量課金が基本です。
そのため、電話をよく使う人は、かけ放題オプションをつけないと割高になります。
また、意外と見落としがちなのが「留守番電話」「転送電話」などの基本機能。
格安SIMではオプション扱いになっていることも多く、使いたい機能が有料だった、または使えなかったという声もあります。
「最低限の機能さえ別料金」になることに不満を感じ、結局大手キャリアに戻す人も。
家族割・セット割の適用外
格安SIMでは「家族割」「光回線とのセット割」など、複数回線・他サービスとの連携による割引が使えないことが多いです。
たとえば家族全員でドコモを使っていて、「自分だけ格安SIMにしたら結局トータルの出費が増えた」と後悔するケースも。
スマホ単体の料金が安くなっても、家族トータルで見たときに損をしてしまう場合があります。
家族割・セット割の恩恵を受けていた人ほど、「あれ?むしろ高くついてる…?」と後悔しやすい落とし穴です。
オンライン手続きを自力で行う面倒さ
格安SIMはオンライン手続きが基本。
申込み・MNP(乗り換え)・本人確認・SIMカード到着後の設定まで、すべて自分で行う必要があります。
普段からスマホやPCの操作に慣れている人は問題ないかもしれませんが、そうでない人にとっては大きなハードル。
「結局、使えるようになるまで3日かかった…」という不満や、「サポートがつながらない」「聞ける人がいない」といった声も。
また、格安SIM事業者によっては解約手数料やMNP転出料が発生することもあり、手続きの煩雑さが不満になる要因になっています。
端末の動作不良・対応バンドのミスマッチ
格安SIMを利用するには、対応端末と回線の“相性”が非常に重要です。
特に、海外製のスマホやSIMフリー端末は、ドコモ・au・ソフトバンクの周波数(バンド)に対応していない場合があります。
これにより、
- 圏外になる
- 電波が弱い
- 通信が不安定
といったトラブルが起きることも。
さらに、「今使っているスマホがそのまま使えると思って契約したのに、実は対応していなかった」という初歩的なミスも多いです。
端末選びに慎重にならないと、「安くても使えないスマホ」に成り下がる可能性があります。
【参考記事】ドコモから格安SIMに乗り換えた人の声、拾ってみました
鯉次郎、実際にYahoo!知恵袋を巡回してみました。
ドコモから格安SIMに乗り換えて、
「損した」「得した」について
もろもろ書いております。
ドコモユーザーの方は、ぜひご覧ください。
【参考記事】ドコモから乗り換えて後悔した人の声とその理由|本当に乗り換えは損なのか?
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ドコモから乗り換えて後悔した人の声とその理由|本当に乗り換えは損なのか?
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後悔しない通信プランの選び方
ここまで「格安SIMをやめた人の理由」を見てきましたが、それでも「料金の安さ」はやはり魅力的です。
では、どうすれば通信プランで後悔しない選択ができるのでしょうか?
ここでは「後悔しない通信プランの選び方」を3つの視点で解説します。
通信速度を重視するなら、サブブランドを選ぶ
通信速度に優れた“サブブランド”は狙い目です。
たとえば:
これらは大手キャリアのオンライン専用プランで、回線の品質はキャリアとほぼ同等。
混雑時間帯でもストレスの少ない通信が可能です。
通常のMVNOより料金はやや高くなりますが、「安さ」と「使いやすさ」のバランスに優れています。
サポート体制・実店舗があるサブブランドにする
「初期設定が不安」「トラブル時に相談したい」という人は、実店舗があるサブブランドを選ぶと安心です。
たとえば:
この2社は、全国にショップがあり、初心者でも対面で相談できます。
さらに、店舗があるサブブランドは、契約手続き・機種変更・サポートまで一貫して任せられるのが大きなメリットです。
お試しプラン・プリペイドを選ぶ
心配性な人向けに、「お試しSIM」や「初月無料」「返金保証付き」といったサービスを提供する会社もあります。
いきなり本契約するのではなく、
- 通信速度
- 端末との相性
- サポートの対応
などを実際に試してみることで、「やっぱりやめておけばよかった…」という後悔を防ぐことができます。
たとえば:
といったものは、気軽に試せる良質なサービスです。
格安SIMから戻した先はどこ?よく選ばれる選択肢とは
格安SIMを手放したあと、次にどこへ乗り換えるかは人それぞれです。ここでは、乗り換え先を紹介します。
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)に戻す人
格安SIMから元のキャリアへ戻ることは不思議ではありません。その主な理由は「安心感」です。
大手キャリアは通信速度が安定しており、昼休みや通勤時間帯でも快適に利用できます。
また、通話品質やサポートの面でも格安SIMを上回っており、特に仕事でスマホを頻繁に使う人には欠かせない条件です。
「高くてもいいからストレスなく使いたい」という声が、戻るきっかけになることが多いようです。
サブブランド(UQ・Yモバ・ahamo等)に切り替える人
最近、増えているのが「サブブランド」への乗り換えです。
たとえば以下のようなブランドが人気です:
サブブランドは、格安SIMと大手キャリアの中間に位置する存在。料金は安めでありながら、通信品質やサポート面で大手キャリアに近い安心感があります。
特に「格安SIMでは物足りないけど、キャリアは高すぎる」と感じている人にとって、サブブランドは現実的でちょうどいい選択肢です。
【比較表】格安SIM vs サブブランド vs 大手キャリア
選び直すにしても、違いを具体的に理解していないと、また後悔する可能性があります。ここで、主なサービス内容を比較してみましょう。
料金・通信速度・サポート・サービス内容の比較
項目 | 格安SIM | サブブランド | 大手キャリア |
月額料金 | ◎(安い) | ○(中程度) | ×(高め) |
通信速度 | △(時間帯によって遅い) | ○(安定) | ◎(高速・安定) |
通話品質 | △(アプリ通話が中心) | ○(VoLTE対応) | ◎(高音質) |
サポート体制 | ×(基本オンライン) | ○(実店舗あり) | ◎(実店舗・手厚い対応) |
キャリア特典 | ×(少ない) | ○(割引や特典あり) | ◎(家族割・動画特典など) |
こんな人にはこのプランがおすすめ!
- とにかく安く済ませたい人 → 格安SIM
- コスパを重視したい人 → サブブランド
- 安定・品質・サポートを重視 → 大手キャリア
「節約重視」か「快適さ重視」か、自分のスマホ利用の優先度によって最適な選択肢は変わってきます。
結論|格安SIMは「やめた方がいい人」と「使ってもいい人」がいる
格安SIMを検討している人は、「自分に合っているのか?」という視点で見直すことが重要です。
あなたが「向いている人」か「向いていない人」かを判別する
格安SIMが向いている人:
- 日中にあまりスマホを使わない
- Wi-Fi環境での利用が多い
- サポートは自分で調べられる
- 通話はほとんど使わない or 通話アプリで問題ない
格安SIMが向いていない人:
- 通勤・昼休みにストレスなく使いたい
- 通話品質を重視する
- 店舗でのサポートが必要
- キャリアメールや年齢認証などの機能が必須
【参考記事】格安スマホのデメリットを知っておこう!
以下の記事では、格安SIMのデメリットを取り上げております。
それでも、安さが魅力的だから格安SIMにするんだ!
という考えは、おおいに「あり」だと思います。
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格安スマホのデメリット10選;それでも私は楽天モバイル
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チェックリスト「3つ以上当てはまったら、格安SIMより大手キャリアかサブブランドがオススメ」
- □ 平日の昼や夜によくネットを使う
- □ 通話は頻繁に使う(仕事・家族)
- □ 自分でトラブル解決するのが苦手
- □ 子供のLINE年齢認証が必要
- □ 端末の対応バンドが不安
3つ以上チェックが入ったら、格安SIMは慎重に選びましょう!
まとめ
格安SIMをやめる人がいる背景には、「安さ」だけでは満たされない不便さや不安が関係しています。
この記事で紹介したように、格安SIMは全員にとって最適な選択肢ではありません。
今回ご紹介したポイントを参考に、自分に合った通信サービスを見極めましょう。
今のスマホ環境に不満を感じているなら、「何を最も重視したいか」を軸に見直してみてください。
価格だけでなく、快適さや安心感も含めて最適な選択をしましょう。
通信について、ほかの記事はこちら!
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