鯉次郎、株や債券に興味があったので、一種証券外務員試験を受験し、合格しました。
証券外務員とは何なのか、どうやったら受かるのかについて語って行きます。
証券外務員資格とは
概要(日本証券協会HPより)
外務員とは、日本証券協会に所属している者のうち、顧客に対して金融商品の販売・勧誘等を行う者をいいます。
外務員として職務を行うには、試験に合格し、外務員登録を受ける必要があります。
日本証券業協会HPより(要約)
外務員について 補足
- 証券外務員試験に合格しただけでは、外務員として活動できない(資格としては残る)。
- 試験合格後、日本証券業協会の協会員を通して登録。
- 5年ごとに更新。
証券会社や銀行など、金融機関にお勤めの方は会社から「わかってるよな、取れよな〜」と圧をかけられると聞きました(ネタ元は「ゆっくり労働チャンネル」)。
外務員資格の種類
6つありますが、一般の人が受けられるのは以下の2つ、
- 一種外務員資格
- 二種外務員資格
です。
一種外務員は、すべての有価証券に係る外務員の職務を行えます。
二種外務員は、いわゆる現物株式などの職務を行えますが、信用取引、デリバティブ取引などリスクの高い商品については、外務員の職務を行えません。
7割取れば合格
外務員試験の合格ラインは、一種二種ともに7割です。
- 一種;308/440で合格
- 二種;210/300で合格
配点の偏り
外務員試験の大きな特色として、「配点の偏り」があります。
一種では100問出題されるのですが、そのうち
- 2点問題✖️70問=140点
- 10点問題✖️30問=300点
- 合計440点
二種では70問出題されますが、そのうち
- 2点問題✖️50問=100点
- 10点問題✖️20問=200点
- 合計300点
と、10点問題に配点が偏っています。
「10点問題」を抑えよう!
いわゆる「10点問題」を、仮に全て正解したとすると、それだけで一種は全体の68.1%、二種は66.7%を取れます。
したがって、「10点問題」を頑張れば、合格にグッと近づけます。
逆に「10点問題」を大きく落とすと、合格は遠のいてしまうのです。
10点問題を抑えることが、合格には最優先。
ではどうすれば良いのか?
次章でオススメの勉強法を紹介します!
結論、「yuiさんのYouTubeとブログを使い、10点問題を抑えよう」
今の時代は、個人発信が大きな影響力を持っています。
証券外務員試験の世界も、例外ではありません。
鯉次郎は、yuiさんのYouTubeとブログを利用されることをおすすめします。
yui(ゆい)さんは、普段は証券会社で営業のお仕事をされている方です。
本業のかたわら、YouTubeとブログ活動で、証券外務員の学習者のサポートをされています。
YouTube
ブログ
鯉次郎が合格した勉強スタイルは以下の通りです。
1.休日や在宅時はYouTubeで勉強。
2.電車やバスの移動中でブログを使ってスキマ勉強していました。
yuiさんの教材のいいところ
順番に勉強すれば、合格点に近づける
yuiさんの教材は、分野の並びがテキストとは異なります。
例えばテキストでは「株式会社法」から始まりますが、yuiさんの教材は「株式業務」から始まります。
これは、試験で合格点を最短距離で取るための、yuiさんの工夫でしょう。
配点の高い、つまり10点問題の多い分野を優先して学習できる構造になっています。
計算問題の解説が秀逸
10点問題の中には計算問題が多く、「計算問題を制する者が試験を制する」とも言えるでしょう。
yuiさんの計算問題解説は、非常に分かりやすいです。
難しいことを簡単に説明できるスキルは素晴らしい。
本業でも、きっとものすごいプレゼン資料を作られているんだろうな、と思います。
オプション取引の解説は、金融素人の鯉次郎でも理解できました。
細かい誤りはスルーが流儀、重要ポイント抑えたら受かりました
教材の中に、誤字や細かい計算間違いなどのミスはあります。
yuiさん個人で全て作っていらっしゃるので、そこは許容するのが、フリーライダー(タダ乗り人)の流儀です。
鯉次郎個人としては、細かい間違いはスルー(深く考えない)で問題ないと思っています。それでも受かりました。
試験本番は5肢選択か◯×なので細かい記述はなく、一字一句答えられなければ得点できない訳ではありません。
yuiさんのおっしゃる重要ポイントを抑えれば、正解にはたどり着けるでしょう。
逆に言えば、細かい間違いが気になって次に進めないよという方には、資格学校の有料教材をおすすめします。
【1ヶ月で一種合格】試験の特徴と本番対策
この記事を書いている鯉次郎、2024年8月20日(火)に一種証券外務員試験を受験し、無事に合格しました。
382/440(86.8%)で、7割を超えることが出来ました。
ここからは、鯉次郎が受けてみた体験談や感想になります。
勉強した期間・勉強時間
勉強した期間
約1ヶ月。
短期勝負にしました。
この間、yuiさんのYouTubeにてインプット1周・練習問題を2周半しました。
勉強時間
約50時間(平日1時間、休日3時間)
FP2級に既に合格しており、若干のブーストがかかった状態で導入できたので、まだ楽な方でした。
自分の中では短時間で合格できたと思います。
テキスト・問題集
テキスト
日本経済新聞出版社の「うかる!一種証券外務員必修テキスト」を使用しました。
ただし、このテキストを最初から最後まで読み込んだわけではありません。
練習問題を解いていて、「わからないな」「理解をもっと強固にしたいな」と思った時だけ利用しました。
例えるなら、
- 英語を勉強するときの英和辞典
- 日本史を勉強するときの用語集(山川出版社)
のような位置づけです。
テキストの内容は膨大です。
メインに読み込んでしまうと、沼にハマります。
あくまでメインは問題演習。
どうしてもわからないところを、必要な分だけテキストで「検索」しました。
問題集
問題集は買っていません。
yuiさんのYouTube動画とブログのみで、問題演習は済ませました。
あれこれ手をつけても、限られた勉強期間で詰め込むと、脳がパンクすると思ったからです。
【補足】FP2級「金融資産運用」との親和性
FP2級に合格したら、証券外務員試験への挑戦をオススメします。
親和性があります。
証券外務員の勉強期間も、FP2級の「金融資産運用」と範囲が一部重複していることを理由に、過去問道場を利用して頭を慣らしていました。
「すでにFPの資格があるよ」という方にオススメ。
導入がスムーズにいきます。
証券外務員試験では、FPの学習範囲がそのまま出ることもあります。
(例;PER・PBR・債券の利回り)
大半の問題は、FPの範囲をやや深堀りした感じになっています。
(例;信用取引・オプション取引)
【補足】 2点問題の細かい論点について
証券税制や取引所定款、付随業務などの細かい論点は深堀りしませんでした。
yuiさんのYouTubeの「◯❌問題」だけやりました。
再生リストの280問だけを、短期集中で回しました。
もちろん、これだけで全てをカバーできたわけではありません。
試験本番で、完全に初見の、「え、何それ?」な問題も10問くらいありました。
でも2分の1の確率で当たるので、10点問題を抑えていればトータルで合格ラインは越えられるのかな、と感じました。
やって損しないネット模試
フィナンシャルバンクインスティチュート社の、ネット試験対策模試を利用しました。
レベル感、時間配分、10点問題と2点問題の配分、etc…
シミュレーションできました。
時間には余裕のある試験で、足りないことはないな、という印象でした。
出題パターンはワンパターンでしたが、一種試験の100問を通しで解く感覚を養うのには丁度よかったです。
やって損はなし!無料ですし
CBT(ネット試験)対策と受験料
FP会場試験、簿記ネット試験の経験がある鯉次郎が証券外務員試験を受けてみたらどうなったのか。
色々感じるところがあったので以下にまとめていきます。
試験運営会社は「プロメトリック」です。
受験料
受験料は
13,860円(税込)
でした。
安くはないですね。
あらゆる持ち物が持ち込み禁止
何かと持ち込み禁止です。
例えば、
- スマホ(これはしゃあない)
- 腕時計(マジかと)
- 筆記用具(備え付けのを使え、と)
他にも、マスクについては「机に置くのは禁止、あごマスクはOK」といった変則的なルールでした。
持ち物は、身分証明書のみ
必要な持ち物は、運転免許証やマイナンバーカードのような身分証明書だけでよいです。
受験票もないです。
筆記用具も備え付けられています。
電卓は一応持ち込みOKですが、画面上の電卓で事足ります。
忘れ物の多い人には、持ち物チェックの手間が省けてよいかもしれませんね。
やさしさもある試験環境
厳しく管理されているネット試験。
しかし、以下のような救済措置?やさしさが垣間見えます。
- 計算用紙のおかわりができる→オプション取引などの図が必要な問題でも、気兼ねなく大きく書けます。
- トイレ退出が可能→おむつしなくていい!
防音のイヤーマフが置かれていて、自由に使えました。
これのおかげで集中力がアップしたのは事実です。
何か困ったことがあれば、備え付けの呼び出しボタンを押しましょう。
会場下見は必要?
鯉次郎は、下見は必要と思います。
メリットは以下の通りです。
- 心に余裕が持てる
これに尽きます。
行き当たりばったりをしのぐ胆力は、自分にはありません。
一方で、下見をすることで当日会場にたどり着くことに頭を使わずに済みます。
したがって、試験対策に神経を集中させることができると信じています。
鯉次郎が試験を受けた当日、受験者の誰かが試験会場に電話で道をたずねてました。
試験スタッフは丁寧にお答えされていましたが…
「ああ、この受験生は下見されてないんやな」と思いました。
ポンコツの私は、下見なしには試験を受けられないですね。
ただ、社会で出世するのは、下見無しの行き当たりばったりでも切り抜ける人なんかなぁ…と思います。
鯉次郎はメンタル弱者の小物らしく、準備をしっかりやって臨んで、結果一種合格しました。
それでいいじゃないですか。
まとめ
- 金融業界で業務を行うのに必要な「証券外務員」という資格があり、一般人は一種と二種を受けられる。
- 7割とれば合格だが、配点に偏りがあり、「10点問題」をどれだけ取れるかがカギとなる。
- yuiさんのYouTubeとブログがおすすめ。「10点問題」を効率的に勉強できます。
- FP2級と証券外務員試験は範囲がダブっており、親和性がある。
- 鯉次郎は1ヶ月で合格。テキストは買ったが問題集は買わず、yuiさんの教材に集中。
- ネット試験当日に向けて、無料の模試で時間配分などシミュレーションするのがおすすめ。
- 会場の下見をすることで、心に余裕がもてる。
以上です!
鯉次郎は、読者の皆様の資格挑戦を応援します!