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「ヒキコモリ漂流記」を、「中学受験経験者」で「ウンコ漏らしたことがある」鯉次郎が読んでみた感想

「ヒキコモリ漂流記」著者と あらすじ紹介

著者・山田ルイ53世

山田順三(やまだ・じゅんぞう)
お笑いコンビ・髭男爵のツッコミ担当。兵庫県出身。地元の名門・六甲学院中学に進学するも、引きこもりになり中途退学。大検合格を経て、愛媛大学法文学部の夜間コースに入学。そのご、大学も中退し上京、芸人の道へ。1999年に髭男爵を結成。2008年頃よりTVにてブレイク。

(巻末の「プロフィール」より引用)

髭男爵がブレイクした頃、鯉次郎は社会人2年目。
「レッドカーペット」やったかな?
ゴールデンタイムのテレビに、ワイングラスを持った貴族スタイルの二人組。
冒頭の「ルネッサ〜ンス!」で始まり、「●●やないか〜い!」でツッコむ漫才を見て、大いに笑いました。

ワイドショーのコメンテーターや、ナレーションなど、多方面でご活躍されているイメージです。

あらすじ

神童の運命はウンコで変わった!?

26年前の夏。優等生だった一人の中学生が突然、引きこもり生活に……。
「神童」→「名門中学に合格」→「引きこもり」→「大検を取得で大学へ」→「2年足らずで失踪」→「上京して芸人に」→「借金から債務整理」→そして、「復活(ルネッサンス)!」

人生いつだってやり直せる!? 髭男爵が七転び八起きの人生から学んだやり直しのルール。

(各書籍販売サイトの公式書籍紹介)

鯉次郎の感想

感想

山田さん、苦労の多い半生だったんですね…
環境に鯉次郎との共通点が多くて、すごく共感できた。

「ウンコを漏らした」ことがきっかけで、山田少年の心はバキバキに折れてしまい、そのまま引きこもり生活に突入してしまった。

ではもしあの時ウンコを漏らしていなかったら?
芸人「山田ルイ53世」は生まれていなかったかもしれません。
でも、無理な生活・無理な勉強の蓄積がどこかで爆発して、「引きこもり」とは違うかたちで問題が起こっていた可能性もありますが。

ともかく、少しのボタンのかけ違いで、人生の明暗は分かれてしまうんじゃないかと。

山田ルイ53世さんと、鯉次郎。共通点と相違点

共通点

  1. 親の教育方針に、異様な厳しさがあった
  2. 次男である
  3. 中学受験に勝利し、関西の中高一貫進学校に入学(そんな金持ちじゃないのに、無理して私学に行った)
  4. 中学時代、通学中にウンコを漏らした(本当です。バレなかったと思っているのは本人だけか?)
  5. 地方の国立大学に進学した

相違点

  1. 鯉次郎は母子家庭育ち(山田さんは、ご両親が揃っていた)
  2. 鯉次郎は引きこもっていない(母子家庭でなかったら引きこもっていたかも知れない)
  3. 鯉次郎は高校と大学を卒業している(山田さんは中卒→大検合格→大学進学→大学中退)
  4. 鯉次郎は会社員(社会の歯車)、山田さんは芸人

ウンコを漏らした件。
プライドを捨てて、時間が遅れても駅のトイレを使ったり、
最悪でも野グソをしていれば、服を汚すことはなかったんですよね。

「中学受験での勝利」という成功体験が、結果的に歪んだプライドを生み出してしまったのでは、と鯉次郎は思います。

個人的な話;思い出したのは、中退したあの同級生のこと

山田さんの「大検合格エピソード」を読んで、鯉次郎は1人の友人N君のことを思い出しました。

N君は鯉次郎と同じ私立中学の同級生。成績優秀で、同学年200人中一桁番台の成績を誇っていました。
そんな彼でしたが、付属の高校に進学した時に突然不登校に。自律神経の不調を訴えていました。そのまま退学に。

三年後、鯉次郎が浪人中に通っていた予備校で偶然再会。
「おう、久しぶり!」と。
大検に合格したので、大学進学を再び目指す、と言っていました。

N君も山田さんと同じく「中学受験の勝者」でありながら、心を壊し、レールから外れた人生を歩むことになっています。
鯉次郎が在学中、5〜6人くらい、それぞれの事情で学校を辞める同級生が居ました。
「ヒキコモリ漂流記」を今回読んで、あの時辞めた子たちの事情を想像すると、胸が痛みました。

その後、N君とはしばらく年賀状のやりとりをしました。
「大学に進学した」と知らせてくれて、少しホッとしました。
今、何やってるかな。元気やったらええんやけどな。

雑誌「ムー」を愛読し、サイババの肖像をお守りにするというお茶目な?一面もありました。

人生に苦労は必要か?

「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる

「スラムダンク」より、山王工業・堂本監督の言葉

これはね、山王工業みたいな常勝軍団が、たまたま負けたから成立するセリフなんですよ。
「適度」に負けるくらいなら、経験として将来的にプラスになるよねってことです。

ここでは「敗北=苦労」とつなげることとします。
その「敗北=苦労」の経験が「適度」を逸脱して「過度」だったら人生はどうなるか?

「過度な苦労」の危うさ

山田さんは、中学生時代から20歳まで引きこもり生活をし、大検を経て入った愛媛大学も中退。
芸人を志して上京するも当初は売れずにボロアパート生活。
順風満帆からは程遠い状況でした。

そんな若者時代の苦労を経て、山田さんの中では「自己肯定感」が相当失われてしまったと鯉次郎は考えます。

2008年ごろ、山田さんは髭男爵としてブレークし、一発屋という自虐はあるものの売れっ子芸人となりました。
そして結婚し、娘さんが生まれました。
一般的には、手放しで喜ぶはずのイベントです。
ですが山田さんは、「バッドエンド妄想」に苦しむこととなります。

娘が生まれてからしばらくは、朝起きたら娘が死んでるんじゃないか、
こんなうまい話はない、必ず邪魔が入るはずだと気が気じゃなかった

「ヒキコモリ漂流記 第6章;引きこもり、親になる」より

若者時代、辛いことが心身に刷り込まれたために、何をやっても最悪の結末を想像してしまったのですね。
「若い時の苦労は買ってでもしろ」という言いまわしがありますが、
鯉次郎は「苦労にも致死量が存在する」と解釈しています。

苦労も程々なら、人生にとっていい薬になるんでしょうけどね。

「娘に簿記を習わせたい」と言ったら怒られた話

山田さんに娘さんが生まれた時のエピソードが、非常に興味深かった。

妻が「習い事とかも考えないと!何を習わす?」と聞かれたものだから、「簿記」と答えたら怒られた。
夢がなさ過ぎるというのである。

「ヒキコモリ漂流記 第6章;引きこもり、親になる」より

「簿記」を推す気持ち、分かりますよ。
食いっぱぐれのないように育ってほしいということですよね?

ピアノやバレエなども、教養としては大切なのは分かります。
でもそもそも、お金がないと何もできないですからね。

簿記を学ぶことで、企業のお金の流れを理解することができ、ビジネスや家計で役立てることができます。
「お金に困る事態」から自分を遠ざける一つの手段、それが簿記なのだと思います。

鯉次郎は大人になってから簿記の勉強を始めたのですが、「若い頃からやってたらもう少し楽だったかな」と思うところもあります。

【まとめ】アラフォーポンコツなオッサンのリスキリング事例(簿記、FPなど)

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まとめ

  • 山田ルイ53世さんは、若い頃に多くの苦労をされていた。
  • 一つのきっかけで、引きこもりになることがある。
  • 山田さんの環境に、鯉次郎との共通点がいくつかあり、話にのめりこめた。
  • 苦労が多すぎると、バッドエンド妄想にとりつかれるリスクがある。
  • 「娘さんに簿記を習わせたい」という発想は、苦労経験から由来するもの。若いに越したことはない。

結果的に、芸人として売れて本当に良かったと思います。
「報われない苦労」というのが、見てて本当にやるせ無いですからね。

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  • この記事を書いた人

天王寺 鯉次郎

◆昭和57年大阪の泉州エリア出身、関東在住。 ◆不器用でも、もっとラクに生きよう。どうすればこの厳しい世の中を生き抜けるのか?日々悩み、失敗し、恥をかき、もがいております。 ◆ポンコツなおっさんの、人生サバイバル追求ブログです。体験(失敗)談や、読んだ本の紹介などしております。 ◆勉強して、お金に強くなり、老後の不安を解消したいです。 ◆コツコツが実り、日商簿記2級と2級FP技能士検定に合格しました。 資格勉強のことも書いていきます。 ◆詐欺を見極める力を養いたいです。 ※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています

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